皆さん、こんにちは。
運営担当のファイナンシャル・プランナーの伊藤亮太です。
このメルマガでは、一週間の経済情報の総まとめとしてその週にあった出来事の中から、知っておいていただきたい事柄をピックアップし解説いたします。
是非ご活用いただきますようお願い申し上げます。
ということで、第31回目になります。今回はFPの江尻さんが執筆しております。
こんにちは、FPの江尻正幸です。
9月6日、スイスフラン相場の上限を1ユーロ=1.20スイスフランに制限することを、スイス中央銀行が決定しました。これは、現在のスイスフラン高を抑制するための措置であり、スイス中央銀行は無制限に外貨を購入する用意がある、とのコメントを残しています。
これによって、為替はどう動いていくのか注目が集まります。ところで、スイスとはどのような国なのでしょうか。今後の為替動向について考察する前に、まずはスイス経済について簡単に学んでみましょう。
スイスの実質GDP成長率は、2009年は-1.5%、2010年は2.6%であり、同年2.3%だった日本を若干上回っていました。為替においては、スイスフランは8月下旬において米ドルとユーロに対して、1年間で約30%も上昇していました。日本円でさえ、米ドルに対して約15%の上昇であったことを踏まえると、その動きの大きさがよくわかるでしょう。
次に、スイスと日本との関係に目を向けてみましょう。日本は主に自動車を輸出し、一方で医薬品を輸入しています。2009年2月に両国は自由貿易・経済連携協定に調印、同年9月に発効しており、10年以内に往復貿易額の99%以上の関税を撤廃することを目指しています。2009年時点での、日本の貿易総額におけるスイスの割合はともに2%に満たず、スイスがこれまでの急激なスイスフラン高によって経済が混乱に陥っても、日本が貿易面において受ける影響は小さいと考えることができます。
注目したい点は、スイスのこのような動きによって、ますます円が買われる、つまり円高が進むのか、という点です。スイスの上記発表後、円も一時安値に振れました。しかし、76~77円台を推移する動きに大きな変化は見られません(9月9日時点)。
日銀や政府は、円高に対して懸念を抱いていることは明らかです。しかし、スイスと同じような為替相場を制限する介入を実施する可能性はあるのでしょうか。恐らく、G7の一員であることや、通貨の流通量などを考慮すると、スイスのような制限を実施することはなかなか難しいと、現時点では言えます。
米国は、9日に35兆円規模の景気・雇用対策を打ち出しました。また、今月中旬にはFOMCを控えており、そこで更なる金融緩和政策に関する動きが見られることも考えられます。こういったイベントや、それに対する日銀や政府の動きに注目していきましょう。
参考URL
外務省 http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html
内閣府 http://www.cao.go.jp/index.html
日本貿易振興機構 http://www.jetro.go.jp/indexj.html
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