皆さん、こんにちは。
運営担当のファイナンシャル・プランナーの伊藤亮太です。
このメルマガでは、一週間の経済情報の総まとめとしてその週にあった出来事の中から、知っておいていただきたい事柄をピックアップし解説いたします。また、証券外務員資格試験対策として、会員二種・特別会員二種共通の範囲を中心に模擬問題を掲載いたします。
是非ご活用いただきますようお願い申し上げます。
ということで、第25回目になります。
今回は経済情報をお送りいたします。
皆さん、こんにちは。FPの江尻です。
本日は7月7日(水)の日本経済新聞4面に掲載された記事「公的年金、運用損3000億円」に注目します。
記事によると、厚生年金と国民年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(以下、GPIF)の2010年度の運用実績が発表され、約3000億円の損失を計上したとのことです。
GPIFはどのような運用を行っているのでしょうか。ポートフォリオを見てみると、運用資産の66.59%は国内債券です。ご存知の通り、現在は長期金利が低下している為、債券価格は上昇しています。ただし、今後の日本経済復活の見込みが立たなければ、格付けが下げられ、デフォルト懸念による日本の金利上昇、つまり債券価格下落が発生する可能性があります。例えば日本国債で運用していると考えてみましょう。現在のギリシャのように、国債の金利が高くなればなるほど、債券価格は下落します。そうなると、その時点で保有している日本国債を売却しても購入価格を下回る可能性が非常に高く、運用損失の計上は免れません。
国内債券の次に大きなシェアを占めている運用先は国内株式です。運用資産に対する構成割合は11.53%です。7月6日、約2カ月ぶりに日経平均株価が1万円台を回復しましたが、今後の続伸が期待されます。
運用スタイルはどうなっているのでしょうか。運用スタイルにはパッシブ運用とアクティブ運用があることは、証券外務員資格について勉強をされている方ならば耳にしたことがあるかと存じますが、念の為に確認してみましょう。パッシブ運用とは、あらかじめ定められたベンチマークと同等の運用収益率を目指すスタイルです。一方、アクティブ運用とは、あらかじめ定めたベンチマークを上回る運用収益率を目指すスタイルです。GPIFは国内外の債券・株式において77ファンドに運用を委託していますが、そのうち27ファンドでパッシブ運用(構成割合65.90%)を、50ファンドでアクティブ運用(同18.44%)をそれぞれ採用しています。GPIFのホームページにおいて、運用スタイル別の収益率等、細かく掲載されているので、興味をお持ちになった方はぜひご覧になって見てください。
参考URL
年金積立金管理運用 独立行政法人 「平成22年度業務概況書」
http://www.gpif.go.jp/operation/state/pdf/h22_q4.pdf
【FP伊藤亮太の今後の予定】
◆2011年7月22日(金)18:30~
SGちとからにて、アジア新興国資産運用について講演 を行います。
◆2011年7月30日(土)
【第二回】Somerise Project Japan(独立系FP養成塾) を開催いたします。
◆2011年7月31日(日)
ビジネス教育出版社にて、FP継続教育セミナー『BRICs投資!中国・インド・ブラジル・ロシアを学ぶ』 講演を行います。
詳しくはスキラージャパン株式会社ホームページをご覧ください。
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